大岩山はその名が表す通り、山内に多数の巨岩、奇岩がみられます。この急峻な山は山岳信仰の対象となり、修験道の一大修行場として栄えたと言われています。山内各地に築かれた十二坊には修験者達が滞在し、修行に励んでいたと思われ、この十二坊は現存しないものの、現在でも山内には修験者の姿が見えます。
西公園からさらに奥へ進むと東公園に行き当たります。いくつかベンチが設置してありますが駐車するスペースはあまりありません。織姫神社や両崖山からのハイキングコースの経由地になっており、大岩山山頂や行道山、浄因寺へと続く登山道口があります。東公園からは栃木県県北や東北の山々を見渡すことができます。初日の出の遥拝式も東公園で行われます。
大岩山は関東平野の北限に位置しているため、登山道道中や西公園などから関東平野を一望できます。空気の澄んだ晴れた日には、東京スカイツリーや池袋のサンシャインシティなど、東京の高層建築物を見ることができます。
また、東方に関東平野の名峰筑波山が見え、南方には神奈川県の丹沢山地や埼玉県、東京都などに渡る秩父山地、さらに奥に富士山を見ることもでます。
東公園からは栃木県の足尾山地や八溝山地のほか、福島県にまたがる那須連山を遠方に見ることができます。
大岩山西公園からは、足利市内を含む東京を中心とした関東地方一円の夜景を楽しむことができます。
大岩山は栃木県足利市の中央北側、関東平野の北端に位置する霊山です。
開祖である行基菩薩は奈良時代の昔に関東地方を仏教によって救いたいという思いから、関東平野が一望できるこの大岩山に多聞院最勝寺を開山し、聖徳太子作の毘沙門天像を安置しました。