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大岩山毘沙門天の境内案内

大岩山毘沙門天の境内案内マップ
境内には大岩山毘沙門天本堂、山門、石段などの足利市指定文化財が立ち並び、大岩山石造層塔は栃木県指定有形文化財(考古資料)として登録されています。また、大岩山一帯は県内でも数少ない暖地性植物自生地として重要な地域になり、本堂東側のスギは足利市指定の天然記念物として登録されています。

大岩山毘沙門天本堂

大岩山毘沙門天 本堂正面

毘沙門天本堂の建築様式

間口3間、奥行4間、木造入母屋造り


歴史

天平十七年(745年)、行基菩薩により大岩山毘沙門天こと大岩山多聞院最勝寺は開山されました。その翌年、聖武天皇の勅願により、本堂を含む諸堂が建立されました。


焼失、再建

大岩山毘沙門天、多聞院最勝寺の建物は天平十七年(745年)の開山以来、落雷等による火災で焼失、再建を繰り返してきております。
文安四年(1447年)、5月の雷火により、山門以外の諸堂全てが焼失する。その後再建されました。宝暦七年(1757年)本堂は再び焼失しましたが、同十二年(1762年)に再建され現在に至ります。


修復

本堂の修繕を明治四十年(1907年)と昭和十三年(1938年)と平成五年(1993年) の三度に渡って行っております。


発掘調査

平成五年(1993年)の本堂修復工事の際、本堂下部、基壇下の発掘調査を行っております。
その結果、平安時代末期までは遡ることのできる瓦など、多数の歴史資料が発掘されました。
またこの他、本堂周辺や十二坊の一つである大坊跡から奈良時代の瓦などが出土しています。


絵馬(足利市指定文化財「大岩毘沙門天本堂の絵馬及び奉納額」:民俗文化財)

絵馬とは

絵馬とは、寺社に祈願や心願成就の御礼を目的として奉納する木板に絵が書かれたものです。20cm程度の小型のものから、2メートルを超えるものなど、様々な大きさのものがあります。

大岩山毘沙門天と絵馬

大岩山毘沙門天は、一社寺としては県内有数の絵馬の奉納数を誇ります。本堂内部に130を超える絵馬・奉納額が掲げられています。

大岩山毘沙門天 絵馬のページへ


山王権現社


山王権現社の由来

大岩山毘沙門天 山王権現社

山王権現社の由来は大岩山毘沙門天の縁起に次のように記されています。
聖武天皇の御宇、行基上人が大和国、菅原寺に滞在していた際、聖徳太子作、閻浮檀金で出来た毘沙門天像を常に所持し、関東地方へ行き霊地を開き、この毘沙門天像を安置して衆生を救済したいと誓っておりました。
ある夜の夢に老翁が出てきて告げます。「あなたの祈願は長い年月にわたるものだ。関東の足利に霊山があり、その山に登れば、所願を叶えることができる。私は山王権現である。」
夢から覚めた行基上人は三度礼拝し、この願いが成就した際には、必ず山王権現を一山の鎮守としよう、と心に堅く誓いました。
これが大岩山毘沙門天に山王権現がある所以とされています。すなわち、行基菩薩の夢の中に山王権現が現れ、大岩山を示し、行基菩薩を足利の地へといざなったのです。
現在の山王社は桃山時代の建築とされ、大岩山内で最も古い建築と言われています。破損により、昭和五十二年に修復しています。


大黒天社、稲荷神社、西宮神宮

本堂西側、山王権現社に並んで、大黒天社、稲荷神社、西宮神宮が安置されております。


山門

大岩山毘沙門天 山門

山門の由来

大岩山毘沙門天の縁起によれば、行基菩薩が天平十七年(745年)に大岩山毘沙門天を開山したのち、聖武天皇の勅願により山門を建立されています。


建築

間口3間、奥行2間 入母屋・浅瓦葺 木造
基礎の石は上段に御影石を利用した2段重ねになっております。
なお現存している山門は元禄六年(1693年)と平成十七年(2005年)に改築されてたものとなっています。


位置

毘沙門天境内、本堂にいたる石段(下記文化財の石段)の下に、この山門はあります。

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金剛力士立像(仁王像)(足利市指定文化財/彫刻)

大岩山毘沙門天 金剛力士立像
大岩山毘沙門天の境内にある山門には、運慶作の金剛力士立像(仁王像)が安置されています。

像容

阿形像 像高280.0cm
吽形像 像高285.0cm

阿形像(あぎょうぞう)、吽形像(うんぎょうぞう)共に木造で、目には水晶の玉が埋め込まれ、悪を通さんとする厳しい顔つきをしています。
山門の右手が阿形像、左手が吽形像で、台を含めるとともに総高340cmの立像です。
仁王は正式には名を金剛力士といい、毘沙門天と並んで護法善神であり、天部に属しています。また、二十八部衆の一部でもあります。

鐘楼

大岩山毘沙門天 鐘楼
大岩山毘沙門天の縁起によれば、行基菩薩が天平十七年(745年)に大岩山毘沙門天を開山したのち、聖武天皇の勅願により鐘楼堂を建立されています。
太平洋戦争時、鰐口・梵鐘を供出した為、昭和二十八年(1953年)に鰐口・梵鐘が奉納されますが、損傷のために新しい鐘が奉納され現在に至ります。

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石段(足利市指定文化財/歴史資料)

大岩山毘沙門天 石段
山門から毘沙門天本堂へ登る正面の参道です。急斜面を花崗岩製の方柱状切石を持って構成しています。両側石面に高さ17~19センチ、横幅23~25センチのものを階段状に積み上げており、高低差約7メートル余り、40段内法幅180センチをはかります。
40段ともよく原型を存し、保存も概ね良いです。銘記により、宝永元年(1704年)建立の石段であることと施主名が知られ、史料的にもきわめて貴重です。

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叶権現

大岩毘沙門天 叶権現
叶権現に御参りすると願い事は何なりと叶うとされ、今でも多くの方が参拝されております。
なお、叶権現へは山道を下っていく必要があり、ご参拝が困難な方のために毘沙門天本堂内に分祀がございます。

叶権現のページへ


御神木(足利市指定文化財/天然記念物)

大岩山毘沙門天 御神木

大きさ目通り7m、高さ29m、枝張り東西16m、南北33mの大木で、樹齢は約600年と推定される、現在足利市内最大のスギであるとされます。
枝はほどんどが下に曲がって、逆さスギを思わせるような形です。落雷にあったらしく幹の南西面の一部が下から上まで縦に裂けた跡があり、頂上の部分も枯れ落ちています。樹皮は厚くて縦に大きく亀裂があり、いかにも古木らしい様相です。樹勢はなお盛んで、葉の緑も若々しい。

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暖地性植物自生地(足利市重要文化財/天然記念物)

大岩山毘沙門天 暖地性植物自生地
毘沙門天本堂裏手の斜面を中心に、暖帯の特徴的植物群が自生しています。
高木のモミ、アラカシ、低木~亜高木のツバキ、シロダモ、ヒサカキ、フエザンショウ、マルバウツギ、林床のベニシダ、ヤブコウジなどである。また、市内では数少ないハクウンボク、ムクロジ(植栽)などの樹木もみられます。
足利は暖帯の植物のほぼ北限に位置しており、県内の同様の自生地には、他に行道山浄因寺境内、益子の西明寺、栃木の大平山、佐野の唐沢山などがありますが、数少ないものです。また当地は植物が自然状態に近くよく保存された地域でもあり、貴重であるとされています。

足利市ホームページ:【足利市内の文化財 最勝寺暖地性植物自生地】


石造層塔(栃木県指定文化財/考古資料)

大岩山毘沙門天 石造層塔
凝灰岩製
現存高 約143cm
鎌倉時代

 凝灰岩製の供養塔で、基礎の上に初重軸部をのせ、その上に初重の笠が置かれています。これだけが本来の形を残し、半ば損壊した笠がその上に二つ重ねてあります。
 初重軸部の正面には月輪型に掘りくぼめた中に、法界定印を結ぶ胎蔵界大日如来像が陽刻され、背面の銘文には「建長八年丙辰四月日孝子敬白」と書かれています。これより、建長8年(1256年:鎌倉時代中期)に建立されたものとされます。この「孝子」とは、大岩山南西麓の現山下町の平石の地に隠棲していた源姓足利氏四代足利泰氏(やすうじ)とみられ、父義氏(よしうじ)の供養のためにこの層塔を建てたものと考えられます。
 全体的に鎌倉初期から中期の特徴をよく表しており、紀年銘を持つ層塔としては、栃木県内で最も古い層塔として大変な文化財です。

足利市ホームページ:【足利市内の文化財 大岩山石造層塔】


男坂、女坂

大岩山毘沙門天本堂は大岩山の山頂付近に位置しております。古来より山の麓から山頂へと続く登山道が知られています。現在は自動車道も整備されていますが、本来は徒歩で登山しておりました。登山道として、「男坂」「女坂」の2つが知られています。
  • 男坂入り口

    男坂
    男坂は旧サンフィールド駐車場横にある石柱山門が入り口になっています。 山門からは尾根筋を辿って真っ直ぐ行基平へと登っていきます。傾斜は急で、女坂に比べ険しい道が続いています。 男坂の出口は行基平になっています。行基平からは毘沙門天境内入り口まで数分で到着します。

    男坂VRツアー

  • 女坂入り口

    女坂
    女坂は男坂入り口よりさらに10分ほど自動車道を登ったところに入り口があります。 女坂は谷筋を登っていく道になっており、比較的なだらかな傾斜の道を登っていきます。途中、水源とともに不動明王像が安置されております。女坂の出口は男坂と同じく、行基平に続いています。行基平からは毘沙門天境内入り口まで数分で到着します。

    女坂VRツアー

大岩山毘沙門天の境内案内スライドアニメーション

大岩山毘沙門天 境内のスライドアニメーション

大岩山毘沙門天の境内にある山門、石段、御神木、鐘楼、山王権現社、叶権現、石造層塔の様子をスライドショーでご覧いただけます。